2021/04/02
このどんよりとした心持ちに、なんと名前を付ければよいのだろうか。
持続的な哀しみと、もう過ぎてしまったものに対するあきらめ、
やるせなさが自分というものの周りをくるりと取り囲み、
僕はその様子を離れたところで傍観しているかのような感覚を持つ。
時折、頭痛がする。
大きな感情を前に、自分の非力を感じるような感覚に陥る。
あるいは、体の中を冷たい風が通り抜けるような感覚。
嘆いていても何も変わらないが、今は嘆くこともままならない。
何をしても変えられないことをわかっているから。
皆窓ガラスの向こう側に去っていき、一人残されたような孤独感。
真夜中に静かに降り積もっていく雪の様に、心の奥底に堆積していくのを感じている。
人の心を満たすものは、一体何だろうか。
自分の心を満たすものは、いったい何なのか。
心が満たされないのは、なぜなのか。
そんなことをぼんやりと考えている。