2021-01-01から1年間の記事一覧
雨が降っている。 雨が降り続く中、雨粒の景色を見るために外に出た。 歩くうちに何か様々なことを考える。 自分の事、他人の事、過去の事、未来の事。 家の近くの喫茶店には寄らずに、少し遠くの喫茶店を目指す。 少しさびれたショッピングモールの吹き抜け…
海に行きたい。 海をぼんやりと眺めていたい。 生きていくことと生活することは、別なことはわかっている。 居心地の良さを求めることは、必ずしも生活につながらず、 自分の中の相反する感情に戸惑いを覚える。 余程、何かを余らせているのだろう。 あるい…
昨日、匿名相談に電話をかけ、一連の流れを話した。 その後、祖母にも話し、号泣した。 号泣したことにとても驚き、それだけ思いが大きくなっていたことに気が付いた。 今は少し傷心気味だけれども、吐き出して半分すっきりとした。 もう半分は変わらないの…
このどんよりとした心持ちに、なんと名前を付ければよいのだろうか。 持続的な哀しみと、もう過ぎてしまったものに対するあきらめ、 やるせなさが自分というものの周りをくるりと取り囲み、 僕はその様子を離れたところで傍観しているかのような感覚を持つ。…
海はなぜこんなにも輝いているのだろうか。 海面に映る太陽の輝きは、優しく、空は少し霞み、 僕はそれをうまく説明するすべを知らず、 また、何か言葉を発すると何か違ったものになってしまうような気さえして、 躊躇いと無言の時間を過ごしてしまう。 昨日…
3月になって、溜まっていた休日を消化する。 1か月のほとんどが休みで埋め尽くされているスケジュール表を見て、自分は何がしたいのかとふと不安になる。 自分は休みを使いきれるのだろうか、休み中に終わらせておきたいことは何かあったのか、何のための休…
「きっと何かいいことがあるよ」という言葉は無責任で、 「生きててありがとう」は、誠実さを感じる。 先月から友人と外出する機会が増えた。 二人でお茶した後、目的も無く散歩に出る。 あるいはかねてから行きたかった場所に行ってみたり、遠出してみたり…
連日で日記を書いている。そんな自分に驚き、またそのことで生きることを楽しんでいる自分を認識する。 人と人との関係に名前を付けると窮屈になる。だから関係性に名前を付けるのはやめようと思った。 関係性に名前を付けだすと、その関係性の枠からはみ出…
八日目の蝉を読み、老けたことを実感する。 それは、とても緩やかに確実に自分の中にしみこんでいたことをしっかりと実感した。 昔、よく遊んでいた友人のカラオケでの十八番の一節を思い出す。「君だけはオリジナルラブをつらぬいて」 子どもを育てるという…
友人と夜の海へ行った。 海の近い駅で降りて、駅のホームで友人を待つ。 次の電車で友人がホームに降り立ち、その次の電車で橋の近くの駅に降りた。 特に何も考えず、海と橋を眺めて、そのまま海沿いに歩いて行った。 西へ西へと歩いていく。南には常に海が…
不思議なことに、僕は今喫茶店にいる。 コーヒーを飲んでいる。 最近、いやだいぶ前から自分の感情がわからなくなることを感じている。 悲しいのか、嬉しいのか、あるいは何か別の感情を感じているのか。 「乞食と馬」というお話を読んだ。馬になつかれた乞…
ベランダに出て煙草に火をつけると、飛行機の音がしていた。伊丹空港から飛び立った飛行機は、東の空へと飛び立っていった。時刻は18時55分。冬の空は暗く、街と空の地平線は、薄明るく輝いていた。日の出を待ちきれない人々が乗っているのだろうか。あるい…
年末から年始にかけて様々なことがあった。 一つは実家に帰って、実家の少し不自然な人間関係に気づいたことだ。人は意図せず自分の中に複数の自分を用意していることがある。その複数の自分を認識することができず、暴走すると、引き戻されてしまうのだろう…