2020-01-01から1年間の記事一覧

2020/12/24

冬至の日は素晴らしかった。 何もかもが輝いていた。 1秒1秒を大切にできた気がした。 また、来年もそのような時間が過ごせることを祈りつつ、 また、海から離れていくことを惜しみつつ、電車に乗って帰っていった。 友人と話をする。 人を観察する。 場所に…

2020/12/13

痛みで目が覚めて、ロキソニンを歯でくわえたままトイレに行く。水分を取らなくては、胃に穴が開くと思いながら、飲み込むことを我慢する。眠気と激しい痛みで、朦朧とする意識の中で、部屋を見渡しながら睡眠時間を考える。トイレから出て、コップの水とと…

2020/12/12

時間ができたのでバイクの免許を取りに行って、こないだ転倒して、 指の骨が折れたので手術をしてきた。 痛みはあるが、それほどでもなく、 人は痛みでは死なないことを再認識した。 病院の待合室は、窓に面していて、秋から冬へ移り変わる 大きな窓の向こう…

2020/12/10

時々、思う。 どこまで行っても孤独だと。 どこまで行っても分かり合えないものだと。 経験や過去、能力、趣向、考え方の違い、そういったものが邪魔をする。 そして、時として言葉は心を傷つける。 10年前に書かれたブログを読んだ。 そこには、今必要なも…

2020/11/29

時々、ぼんやりと考え事をしているときがある。何を感じたいのか、何を思ったのか。 その一瞬の間に何を見出すのか。それは自分自身が、あるいは話し相手が。 誕生と成長と死を描いた小説を読んだ。ひたすらに上質な言葉で、日常の中で死に向かう人とその周…

2020/11/24

慣れない土地で喫茶店に入って、ぼんやりとウォーターサーバーを眺める。濾過された水が一滴一滴と波紋を広げてゆく。波紋は静かに広がり、タンクの内壁に反射して再び中心に集まる。 そして気づいた。ここは全く揺れの無い場所なんだと。都会は常に揺れてい…

2020/11/17

最近、何だろうなぁと思うことがよくある。あれは何だったんだろうか。と思うこともある。 残像だけが残っているような感覚。寝ぼけたような、ただはっきりしていたような。 生きていく中で不要なものは捨てゆき、希薄なものしか残らなくなってしまったよう…

2020/11/12

誰かが一節をささやいた誰かがそれに重ねた from 大脱走のテーマ(FoZZtone) 時に、輝かしいと思う何かを目にした。そこに本体をなくした鍋の蓋があって、また、鍋の蓋をなくした鍋があって、偶然出会ってそのままつきあっているという話だった。 自分自身は…

2020/11/11

ここに来てから7年ぐらいが過ぎていたことに気が付いた。 カシスオレンジのじわっと混ざりゆく様子を思い浮かべながら気づいた。 妻と付き合い始めて3年間ぐらいの間、僕は妻に何かを求めていたが、 結局手に入れることはできなかった。 どんなに口にしても…

2020/09/11

今朝は早くに目が覚めた。 朝5時ぐらいだろうか。横で寝ている妻の肘が、布団の横にほったらかしになっていた電灯のリモコンのボタンを押し、部屋中が一気に明るくなった。 目の前が一瞬紫がかったピンクのような色になり、飛び起きた。 妻は、眠たそうに起…