2020/09/11

今朝は早くに目が覚めた。

朝5時ぐらいだろうか。横で寝ている妻の肘が、布団の横にほったらかしになっていた電灯のリモコンのボタンを押し、部屋中が一気に明るくなった。

目の前が一瞬紫がかったピンクのような色になり、飛び起きた。

妻は、眠たそうに起き上がり、明かりを消してもう一度床についた。

僕は今起きた衝撃が何なのかよくわからず、しばらく起きていた。

 

カーテンに隠れた窓から朝の弱くも白い光が差し込み、暗い部屋を照らしていた。

しばらくすると、眠気が襲ってきたので、再び寝た。そして、久々に夢を見た。

 

夢の中で、僕は最初は体育館のようなところに居た。

長机と椅子が適当に並んでいて、自分と同じように作業をしている人がまばらに座っていた。

何かの拍子に、自分以外の作業員は出ていき、自分だけが取り残された。

僕は、体育館の裏口のような扉を開けて外に出た。

するとそこはカラオケボックスのような場所で、僕の横に友人が座り、僕と話をした。話の内容は覚えていないが、「久しぶり!」ということを話していた気がする。

 

夢はそこで一旦途切れた。

妻が南国風の柄のパジャマから着替え、暗い部屋の中でご飯を食べていた。

僕はご飯を食べる妻を見ながら、さっきまで見ていたのは夢だったんだなと思った。

仕事に行く妻を布団の中から見送り、再び眠った。


気が付くと10年近く会っていない古い女友達と小さなオープンカーの後部座席?に乗っていた。

あまりにも長く会っていなくて、僕は彼女の姿を目に焼きつけようと

そう思ったが、じろじろと見るのも失礼な気がして、ただ、彼女と同じように前を見ていた。

時々言葉を交わし、「すごい久々だね~」とか「何年振りだろうね~」とか話したように思う。

 

その友人とはよく遊んだ。ひたすらカラオケに行ったり、だらだらとしゃべったり。

もう長く会っていないが、今肘が当たる距離にいることが、不思議だった。

時々、前を見ている彼女の半袖姿を見ると、10年という歳月が昨日のようによみがえった。

不思議なひと時だった。

もうあと10分もしたら二度と同じように楽しくしゃべることはない、そんな気がした。

それが不安で、尚のこと前ばかりを見ていた。

 

ここで何か約束しておかないと、二度と会えない気がする。

そう思って、僕は彼女をデートに誘うことにした。

「いつか」とかいうと、「いつ?」と返ってきそうなので、

いろいろ迷って「ねぇ、デートに行かない?」とだけ言ったように思う。

すると、「いいよ~。どこに行こうか?」と返ってきた気がする。

 

そして、夢から覚めた。

起きてからしばらくぼんやりしていた。

仲の良かったその友人と、その雰囲気がまだ残っているような気がして、

しばらく布団から移動したくなかった。

不思議な夢だった。

 

 

よく考えれば、10年近く会ってないし、僕には妻が居て、今度子供もできる。

彼女も、きっと結婚して子供ができて、幸せに暮らしているだろう。

この空の下のどこかで、幸せに暮らしているであろうことを幸せに思う。

 

改めて考えると、彼女は僕よりも少し年下だが少し大人で、僕は少年と呼ばれていた。

当時、彼女と遊びたいと思う人は山ほどいただろうな~とも思う。

その中で、彼女と長く時間を共にできたのは、きっと僕の中の少年の部分が大きく関係しているんだろうなと思う。

また、あえてデートに誘いたかったのは、彼女が楽しむ姿を一緒に楽しみたいからなんだなと思った。

 

自分が外に出て、どこかに行きたいと思う気持ちが、一緒に楽しみたいと思うところにあるんだなと、改めてそう思った。

 

妻が妊娠してから、旅行とか、ちょっとした外出とかがとても減っているので、

最近そのような外出に飢えている。

 

妻がだめなら、友人を連れてどこかに行こうか?とか、一人で2週間ぐらいどこかを旅行しようかとか、そんなことばかり。

 

ただ、書き残しておきたい。

そう思ったので、1年ぶりに日記を書いた。